パンづくりへの情熱のはじまり
~心に響くパンを求めて~
981年、岐阜県垂井町に「グルマンヴィタル」というパン屋をオープンしました。
「心に響く美味しいパンをつくりたい」という一心で、がむしゃらに走り続けてきました。
地元はもちろん、遠方からもお客様に足を運んでいただけるようになり、大きな励みとなりました。
パンの原点への回帰
~薪の火の余熱で焼き上げる石窯との出会い~
「本当の食の喜びとは何か」を求める中で、パンの原点に立ち返る決意をしました。
20年前、グルマン垂井本店の裏庭のパンの森にドイツの本格的な石窯を導入。
薪の余熱だけでパンを焼くという、2000年前と変わらない古代の焼成方法に挑戦するための工房を「VITAL(生命の原点)」と名付けました。
国産小麦・天然酵母・塩・水のみを使い、熱源は木の薪だけ。
「自然との共生」が生み出す、唯一無二の味わいを目指しています。
不便さの中に宿る本物の味
~薪火が教えてくれたこと~
薪の火は繊細で、温度調整も難しく、焼きムラや焦げも出ます。
しかし、その不便さの中から、今のオーブンでは生まれない深い香りとしみるような美味しさが現れます。
手間がかかるからこそ、本物の味が生まれる――。
そんな思いを胸に、私たちは自然とまっすぐ向き合いながら、日本の農業と食の未来にも貢献していきたいと願っています。
素材の力を信じる人へ。
心と体に届く石窯のパンを、これからも焼き続けていきます。